美容医療ーエビデンスを基に– category –
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美容医療ーエビデンスを基に
乳房へのヒアルロン酸注入による豊胸術(乳房増大術)のリスクは何?大丈夫なの?
乳房へのヒアルロン酸(非吸収性ではなく、吸収性充填剤です)注入による豊胸術は、メスを使わずにバストアップできる手軽さから人気を集めていますが、リスクと合併症が存在します。手技に伴う感染や血腫、痛みなどの医学的リスクがあるのは当然ですが... -
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フィラー(充填剤)注入のリスクは意外に多い ご注意を
*下段に、難しい用語の説明を挙げました(*)。詳しく、説明を受けたい方は「無料相談」でお尋ねください。 2019年に報告された国内3,093の医療施設を対象に美容医療有害事象(合併症、後遺症)の実態調査*によれば、重度有害事象*は高齢者に多く,... -
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顔面のシワ・タルミにヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)添加多血小板血漿(PRP)療法は有効か? PRP+bFGF PART2
今回は、PRP+bFGFについて。 まずは、結論から。 前回も、ご紹介しましたが、日本の美容関連5学会が共同で発行している美容医療診療指針の推奨度と推奨文には、以下のように記されています。 推奨度:行わないことを弱く推奨(提案)する 推奨文:bF... -
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若返り注射でコブダイになってしまった? PART1 PRP療法について美容医療診療指針から (PART2はPRP+bFGF療法)
前の記事でヒアルロン酸注入について書きましたが、今回はPRPについて。(このローマ字だけの頭文字では「何のこっちゃ?」と感じる方が多いでしょう。最近の略語に対する正しいスペルや日本語訳を付記しない習慣が一般的になっていることにリテラシーレベ... -
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厚労省の美容医療に関する取り組み
厚労省が行っている対策としては、以下のようなものがあります。 安全管理の徹底: 美容医療の施術によるリスクや副作用を患者に十分に説明し、安全な医療を提供するためのガイドライン作成や研修の実施。 広告規制の強化: 誇大広告や虚偽広告を規制し、患... -
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美容医療への直美(チョクビ)が止まらないー厚労省が是正のための策を打ち出した
2024年12月4日、美容医療をはじめとする保険外診療(自由診療)へ医師流出が止まらない現状を是正するため、厚生労働省が対策を打ち出す。内科や外科など保険診療の対象となる一般的な診療に最低5年間を取り組まなければ、自前のクリニックを開いても保険... -
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患者・クライアントと医療・医師側の双方にとって重要なことは医学的根拠に基づく判断と良好なコミュニケーション
5.適応や禁忌を守ること 6. クライアント(患者さん)とよいコミュニケーションが取れること 前回に続いて、5)、6)について記載します。 医学・医療において適応とは、治療、投薬、手術や検査など医療行為の正当性、妥当性を意味します。適応の反対は... -
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フィラーも、レーザーも使い方と診断能力次第
前回の続きで、以下について書きます。 3.製剤(薬品)や機器の特徴の把握 4.複数の機器を使いこなし、適切な選択ができること ヒアルロン酸やボツリヌストキシンといっても、たくさんの種類があります。メーカー(製薬会社)は複数ありますし、同じメ... -
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美容外科医(医療)にとって大切なこと
医学全般を承知していること 解剖学的知識の理解 製剤(薬品)や機器の特徴の把握 複数の機器を使いこなし、適切な選択ができること 適応や禁忌を守ること クライアント(患者様)とよいコミュニケーションが取れること 以上は、ほとんどの診療科の医師に... -
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ヒアルロン酸の過剰注入(Facial Overfilled Syndrome FOS)の予防と治療 ヒアルロニダーゼはあるが完全ではない。「盛りすぎ」注意
Facial Overfilled Syndrome 実は、ヒアルロン酸のFOSに対する治療として、ヒアルロニダーゼという薬剤(酵素)を注射する方法があります。ヒアルロン酸は「もともと生体にある物質だからいずれは溶けて無くなるはず」、あるいは、「せっかく入れたんだか...