ダイエット、減量に関しての原則を教えます 例えばビールのつまみ 炭水化物を避ける

 ブログでもご紹介してきましたが、日々、皆さんが触れている情報は誤りだらけです。たとえば、脂肪を摂ると太るコラーゲン製品を飲む(食べる)と肌ツヤが良くなる、ビールを飲むと痛風になる、全て誤りです。

これらに関しては、糖を摂りすぎて余るから脂肪になって太る、脂質(食物の油成分)をとってもそれで脂肪(体脂肪)になるわけではない、つまり、太りたくなければ糖の接種を抑えることが第一です。

コラーゲンは普通の肉や魚には多量の含まれています。敢えて、コラーゲンを摂るために特別な食材を探す必要はありません。それに比べて、コラーゲンサプリやコラーゲンドリンクに含まれているコラーゲンの量はわずかです。

ビールの話です。ビールをたくさん飲むと太りますか?答えはイエスです。ビールには糖がかなり含まれているのは事実です。しかし、それほど大量ではありませんので「ビール腹」のもとはビール自体ではなく、一緒に食べているです。例えば、ビールを飲む時のつまみとして、ゆで卵100g(1個50グラムとすると2個相当)を食べる場合と、ポテトチップ100g(1袋60gとすると1.7袋相当)を食べる場合のカロリーたんぱく質脂質を比べてみます。

食品カロリー炭水化物タンパク質脂質
卵100g155kcal1.1g12.6g11.0g
ポテトチップス100g536kcal52.9g6.4g33.6g
ビール100g40kcal3.1g0.4g0g

この表から、以下のことがわかります

  • カロリー: ポテトチップス100gは、卵100gに比べてカロリーが約3.5倍高いです。
  • 炭水化物: ポテトチップス100gは、卵100gに比べて炭水化物が約48倍多いです。
  • タンパク質: 卵100gは、ポテトチップス100gに比べてタンパク質が約2倍多いです。
  • 脂質ポテトチップス100gは、卵100gに比べて脂質が約3.1倍多いです。
  • 100gのビールは小ジョッキ(約200ml)の半分に相当します。
  • ポテトチップの炭水化物量、驚くほどです!

 たんぱく質を摂ることの重要性はご存じだと思いますが、卵は高たんぱくで、かつ、低脂質食です。卵にはコレステロールが多いので、かつて、卵を食べるのは1日1個までにすべきとよく言われていましたが噓です。誰が言ったのでしょうか?もし、未だにあなたの主治医が卵を食べることの制限をアドバイスするようであれば、主治医を変えることをお勧めします。食べ物の中の脂質量は体重や心血管障害と関係がないことがわかっています。

ビールに含まれる尿酸はそれほど多くなく、ビールの摂取量と痛風になるかどうかとは関係がないことも分かっています。ビールのつまみはポテトチップを避けることから始めましょう。大きな声では言いませんが、ビールはかなり飲んでも太りません。

*写真は以下のサイトから https://www.nippon.com/ja/japan-data/h01584/

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この記事を書いた人

代表紹介 今野良 
医師 (自治医科大学卒業)
医学博士 (東北大学)
Prof. Ryo Konno, MD, PhD
臨床医・研究者としてのキャリアと実績

所属・学会・研究員
自治医科大学総合医学第2講座(産婦人科)教授
日本産婦人科学会(専門医)、日本婦人科腫瘍学会(専門医)、日本産婦人科内視鏡学会(理事、技術認定医)、日本臨床細胞学会(専門医)、日本エンドメトリオーシス学会(理事)、日本婦人科がん検診学会(2012年学術集会長)、日本美容内科学会、日本癌学会、日本癌治療学会、日本産婦人科医会、日本医学旅行学会
Asia-Oceania Research Organization in Genital Infection and Neoplasia (AOGIN アジアオセアニア生殖器感染および腫瘍研究機構、日本代表理事、2017年東京大会会長)
Aesthetic &Anti-Aging Medicine World Congress(世界美容・アンチエイジング医学会)
Wold Endometriosis Society (世界子宮内膜症学会)
NPO子宮頸がんを考える市民の会(理事長)
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究班員
独立行政法人医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター(UNIBIOHN)客員研究員

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