GLP-1受容体作動薬は、経口剤か注射剤か

GLP-1受容体作動薬には、内服薬と注射薬がありますが、どちらに人気がありますか?皮下注射は自己注射も可能ですか?

内服薬と注射薬がありますが、人気は以下のような傾向があります。

内服薬(経口薬)

メリット

  • 服用が簡便で、痛みがない。
  • 注射の必要がなく、通院の手間や費用が軽減できる。

デメリット

  • 効果の発現が注射薬に比べて遅い。
  • 現在、日本ではセマグルチド(リベルサス)のみが承認されている。

注射薬

メリット

  • 効果の発現が内服薬に比べて速い。
  • 様々な種類の薬剤が使用できる。

デメリット

  • 注射による痛みを伴う。
  • 自己注射が必要な場合、技術の習得や針の廃棄などの手間がかかる。

人気の傾向

  • 世界的には、注射薬の方が人気が高いです。 効果の発現が速く、血糖コントロールが良好であること、体重減少効果が大きいことなどが理由です。
  • 日本では、内服薬のセマグルチド(リベルサス)が登場したことで、内服薬の人気が高まっています。 特に、注射に対する抵抗感がある方や、通院が難しい方などに選ばれています。

皮下注射の自己注射

GLP-1受容体作動薬の皮下注射は、基本的に自己注射が可能です。

  • 製薬会社が提供する自己注射の指導を受け、使用方法を正しく理解する必要があります。
  • ペン型注射器など、患者さんが使いやすいように工夫されたデバイスが用意されています。
  • 医療従事者から定期的な指導やサポートを受けることが重要です。

どちらを選ぶか

内服薬か注射かは、患者さんのライフスタイルや希望、薬剤の特徴などを考慮して、医師と相談して決めてください。

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この記事を書いた人

代表紹介 今野良 
医師 (自治医科大学卒業)
医学博士 (東北大学)
Prof. Ryo Konno, MD, PhD
臨床医・研究者としてのキャリアと実績

所属・学会・研究員
自治医科大学総合医学第2講座(産婦人科)教授
日本産婦人科学会(専門医)、日本婦人科腫瘍学会(専門医)、日本産婦人科内視鏡学会(理事、技術認定医)、日本臨床細胞学会(専門医)、日本エンドメトリオーシス学会(理事)、日本婦人科がん検診学会(2012年学術集会長)、日本美容内科学会、日本癌学会、日本癌治療学会、日本産婦人科医会、日本医学旅行学会
Asia-Oceania Research Organization in Genital Infection and Neoplasia (AOGIN アジアオセアニア生殖器感染および腫瘍研究機構、日本代表理事、2017年東京大会会長)
Aesthetic &Anti-Aging Medicine World Congress(世界美容・アンチエイジング医学会)
Wold Endometriosis Society (世界子宮内膜症学会)
NPO子宮頸がんを考える市民の会(理事長)
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究班員
独立行政法人医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター(UNIBIOHN)客員研究員

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