子宮内膜症を知っていますか

子宮内膜症は多くの女性に影響を与える病気です。世界では、生殖可能年齢の女性の約10%が子宮内膜症を患っていると推定されています。なんと約1億9000万人!ただし、症状があっても病院を受診せず、診断されていないケースも多く、実際の患者数はさらに多い可能性があります。20代から40代の女性に多く、主な症状は、痛み(月経痛、性交痛、排便痛)、不妊と腫瘍(稀には癌化)です。

治療法には薬物療法と手術療法があります。薬物療法では、鎮痛剤やホルモン療法が用いられます。手術療法では、病変部を除去する手術が行われますが、再発することが多いです。痛みに対して鎮痛剤は「体に悪い」と思って、使用しない女性もいるようですが、治療の第一選択は鎮痛剤です。まずは、痛みを和らげてリラックスしましょう。一方、不妊症を抱えている患者さんも多いのですが、ホルモン療法中は、妊娠することができず、皮肉な治療ということになります。

私たちは、ホルモンに頼らない新しい治療法を開発しています。約20年に及ぶ産官学の共同研究成果の論文は有名な科学雑誌サイエンスの姉妹紙に掲載されました。日本では残念ながら一つの新聞記事しか取り上げられませんでしたが、SNSや海外メディアでは画期的な治療法の可能性としてたくさん取り上げられました。

子宮内膜症に対するサプリ食生活、さらに新しい取り組みについてもご紹介、ご提案ができます。

https://edition.cnn.com/videos/health/2023/04/21/endometriosis-new-treatment-study-contd-orig.cnn

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この記事を書いた人

代表紹介 今野良 
医師 (自治医科大学卒業)
医学博士 (東北大学)
Prof. Ryo Konno, MD, PhD
臨床医・研究者としてのキャリアと実績

所属・学会・研究員
自治医科大学総合医学第2講座(産婦人科)教授
日本産婦人科学会(専門医)、日本婦人科腫瘍学会(専門医)、日本産婦人科内視鏡学会(理事、技術認定医)、日本臨床細胞学会(専門医)、日本エンドメトリオーシス学会(理事)、日本婦人科がん検診学会(2012年学術集会長)、日本美容内科学会、日本癌学会、日本癌治療学会、日本産婦人科医会、日本医学旅行学会
Asia-Oceania Research Organization in Genital Infection and Neoplasia (AOGIN アジアオセアニア生殖器感染および腫瘍研究機構、日本代表理事、2017年東京大会会長)
Aesthetic &Anti-Aging Medicine World Congress(世界美容・アンチエイジング医学会)
Wold Endometriosis Society (世界子宮内膜症学会)
NPO子宮頸がんを考える市民の会(理事長)
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究班員
独立行政法人医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター(UNIBIOHN)客員研究員

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