えりりん:風邪などの症状が市販の薬でも改善しない場合、どのくらいで病院に行くべき?
風邪をひいてしまったけれど仕事を休めない、軽い症状なら市販の風邪薬で済ませてしまうという人は少なくないでしょう。
しかし、なかなか改善せず長引いてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。
そこで、『風邪などの症状が市販の薬で改善しない場合、どのくらいで病院に行くべきか』先生にお伺いしました。
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えりりん:風邪をひいてしまったとき、取り急ぎの対処として市販薬を飲む人は多いと思います。しかし、症状が改善されずに悩んでいる人も多く見かけます。
市販薬で風邪の症状が改善されない場合、病院へ行く目安の期間などがあれば教えてください。
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先生:風邪についても、みなさんよく悩んでいますよね。
病院へ行く目安としては、
- 38℃を超える熱が2日続いたとき
- 咳が4,5日程度続いたとき
- 一週間を超えても症状が治らないとき
です。
市販の薬の場合、自分や薬剤師が医師の代わりに症状を判断して購入します。
そのため、購入した薬が症状に対して正確に作用するかどうかが問題になるのです。
たとえば、市販の風邪薬は鼻づまり・咳など、複数の症状に効くように配合されています。
しかし、抗生物質は入っていませんし、抗ウイルス薬も入っていません。
つまり、ターゲットとする細菌やウイルスに対して効果があるものではないということです。
風邪薬は、熱を下げたり咳をやや抑えたり、あくまでも『症状を緩和する手段』でしかありません。
さらに、市販薬には眠くなる成分が入っているため、風邪の症状自体は改善していても眠気によるだるさ・眠さが残ってしまいます。
風邪自体は治っていても、眠気成分によるだるさによって体調不良だと感じる人も少なくないのです。
市販薬は、風邪を完治させる能力はないため、鼻水や咳などの風邪の症状が減ってきたら飲み続ける必要はないでしょう。
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えりりん:学生、社会人にかかわらず、忙しくて病院に行けない人は少なくないはずです。
しかし、風邪薬はあくまでも『緩和のための手段』だと心得て、症状が長く続く場合は早めに病院に行くようにしましょう!