✨プロが解決!美と健康の悩み✨ No3 にきびができただけで、皮膚科(美容皮膚科)に行ってもいいの

えりりん:日本では、にきびができただけで皮膚科や美容皮膚科に行く人は少ないでしょう。

反対に、「にきびひとつで…」と行くのをためらう人もいるのではないでしょうか。

そこで、今回は『にきびがひとつ顔にできただけで、皮膚科(美容皮膚科)にいってもいいのか』を先生と美容担当者にお伺いします。

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えりりん:韓国では、にきびひとつでも皮膚科や美容皮膚科に行くそうです。日本ではあまり一般的ではなく、ひどくなるまで通院するのをためらってしまう人も多いと思います。

プロからみて、顔にひとつにきびができただけでも皮膚科(美容皮膚科)に行ってもいいのでしょうか?

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先生:まず病気の観点からいうと、ひとつでもふたつでも、軽くても病院にかかることはまったく問題ありません。

ちなみに、えりりんは顔ににきびができたらどうしますか?

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えりりん:私は、症状に合う薬をネットで調べて市販薬を使用しています。

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先生:そのように、自分で調べてある程度知識がある、または以前病院で処方された薬を覚えている場合は、それらの薬を使ってみるのもいいでしょう。

ただし、自己判断では正確な薬を選べない可能性もあるため、改善されない場合は、皮膚科を受診するのがおすすめです。

また、美容皮膚科を受診するのも問題ありませんが、その場合は保険適応かどうかに注意する必要があります。

保険適応外(自由診療)の美容皮膚科を受診してしまうと、薬代が皮膚科や市販薬と比べて高額になる可能性があるからです。

美容皮膚科を受診する場合は、保険適応かどうかをかならず確認するようにしましょう。

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美容:続いて、美容の観点から『にきびを悪化させない日常のスキンケア』『にきびの跡を残さないための対策』の二点に分けてお話します。

まず、にきび対策のスキンケアで一番のおすすめは、『ノンコメドジェニック』です。

『ノンコメドジェニック』と呼ばれる

  • にきびなどを刺激する成分が含まれていない
  • 毛穴に詰まりづらい成分でつくられている

化粧品を使うことで、にきびの予防が可能です。

また、最近だと『美容オイル』など、肌を保湿する成分を多く含む化粧品を利用している人が多いと思います。

しかし、オイル系の化粧品は原因菌のエサになりやすいデメリットがあるため、にきびに悩んでいる人はオイル美容を避けるのがおすすめです。

さらに、『グリセリン』を避けることもにきび予防につながります。

しかし、『グリセリン』はほとんどの化粧品に含まれているため、完全に避けるのは難しいでしょう。

『グリセリン』を少しでも避けるためにも、べたつきを感じる程度に高濃度に含まれている化粧品は使用しないことをおすすめします。

続いて、『にきびの跡を残さないための対策』として、紫外線予防をしっかりとおこなうことが大切です。

にきびができてしまったとき、意図せずつぶしてしまったりひっかいてしまったりして跡が残ってしまう人も少なくないでしょう。

紫外線予防をしていないと跡に残る原因になるため、日焼け止めをしっかりと塗ることが重要です。

日焼け止めも刺激が強いモノだとにきびが悪化する原因になってしまうため、赤ちゃんでも使えるような『低刺激』の日焼け止めをおすすめします。

日焼け止めが原因でにきびができる人もいるため、にきびがないときでも低刺激の日焼け止めを使用すると、にきび予防にもつながりますよ。

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えりりん:にきびは、数にかかわらず皮膚科や美容皮膚科を受診していいんですね。

長期的ににきびに悩んでいる人は、『ノンコメドジェニック』を使用したり、『グリセリン』を避けたり、日焼け止めを低刺激にしたりと、少し意識するだけでも改善するかもしれません。

自分ができる対策をしながら、ひどくなってしまう前に病院に行くことが大切ですね!

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この記事を書いた人

代表紹介 今野良 
医師 (自治医科大学卒業)
医学博士 (東北大学)
Prof. Ryo Konno, MD, PhD
臨床医・研究者としてのキャリアと実績

所属・学会・研究員
自治医科大学総合医学第2講座(産婦人科)教授
日本産婦人科学会(専門医)、日本婦人科腫瘍学会(専門医)、日本産婦人科内視鏡学会(理事、技術認定医)、日本臨床細胞学会(専門医)、日本エンドメトリオーシス学会(理事)、日本婦人科がん検診学会(2012年学術集会長)、日本美容内科学会、日本癌学会、日本癌治療学会、日本産婦人科医会、日本医学旅行学会
Asia-Oceania Research Organization in Genital Infection and Neoplasia (AOGIN アジアオセアニア生殖器感染および腫瘍研究機構、日本代表理事、2017年東京大会会長)
Aesthetic &Anti-Aging Medicine World Congress(世界美容・アンチエイジング医学会)
Wold Endometriosis Society (世界子宮内膜症学会)
NPO子宮頸がんを考える市民の会(理事長)
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究班員
独立行政法人医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター(UNIBIOHN)客員研究員
岩手県奥州市地域医療モデル・メディカルアドバイザー

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