日本の子宮頸がん患者数は今後も増加する どうして?

これまで、産婦人科医を40年努めてきて、女性が産婦人科を受診しにくい、受診したくないというバリアの存在に悩んできました。これは日本の医療の根源から改善すべき原因がいくつかあると思います。私がずっと取り組んできた子宮頸がん予防では、今ではHPVワクチンも、HPV検診も国の施策・指針になったにも関わらず、ご存じない方のほうがずっと多い状況です。WHO(世界保健機関)が進める今世紀中の世界からの子宮頸がん征圧(根絶)は、先進国では数年以内に現実化し、ほとんどの中低所得国でも今世紀中には達成できる見込みです。https://japan-who.or.jp/news-releases/2011-22/

しかし、日本では数年以内どころか、今世紀中の達成は無理であることがほぼ確実視され、先進国から100年の遅れが見込まれています。その間に、多くの女性が子宮頸がんに罹患し、将来の家族を失い、自分の命を失います。こんなことがあってもよいでしょうか?しかもこのことを国民の多くは知りません。皆さんはご存じですか? このテーマに関するご質問や講演の依頼など、お待ちしております。

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この記事を書いた人

代表紹介 今野良 
医師 (自治医科大学卒業)
医学博士 (東北大学)
Prof. Ryo Konno, MD, PhD
臨床医・研究者としてのキャリアと実績

所属・学会・研究員
自治医科大学総合医学第2講座(産婦人科)教授
日本産婦人科学会(専門医)、日本婦人科腫瘍学会(専門医)、日本産婦人科内視鏡学会(理事、技術認定医)、日本臨床細胞学会(専門医)、日本エンドメトリオーシス学会(理事)、日本婦人科がん検診学会(2012年学術集会長)、日本美容内科学会、日本癌学会、日本癌治療学会、日本産婦人科医会、日本医学旅行学会
Asia-Oceania Research Organization in Genital Infection and Neoplasia (AOGIN アジアオセアニア生殖器感染および腫瘍研究機構、日本代表理事、2017年東京大会会長)
Aesthetic &Anti-Aging Medicine World Congress(世界美容・アンチエイジング医学会)
Wold Endometriosis Society (世界子宮内膜症学会)
NPO子宮頸がんを考える市民の会(理事長)
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究班員
独立行政法人医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター(UNIBIOHN)客員研究員

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