Facial Overfilled Syndrome (注入過剰症候群 FOSまたはOS) 過度のヒアル顔は避けたい

前回の記事で、ヒアルロン酸の注入を老化に対する治療として紹介しました。ヒアルロン酸の注入しすぎで「ヒアル顔」になってしまうことは、Facial Overfilled Syndrome (FOSまたはOS)と呼ばれています。日本だけでなく、世界中で、ナチュラルルッキングが求められている現在、この注入しすぎの問題はむしろ、逆の結果を招くので、看過されません。日本では、この記事の写真のように若い方でもヒアルロン酸注入での効果を期待すぎるあまり、涙袋(目袋)が大きく(厚く)なりすぎている方が見られます。注入量が多すぎるようです。しかも、涙袋の部分は吸収されにくい部位です。ちなみに、涙袋は医学的には目袋と呼ばれ、アジア人の顔の特徴のひとつで若いうちからあることが多く、年齢とともに目立つようになります。したがって、これを強調したいというよりは無くしたいという声が多かったのですが、最近の流行(表情が柔らかくなる)で涙袋注入を希望する若い人が増えているようです。

*写真は、https://report.clinic/memoto/G_3004008/feeluneasy/dr_qa/19819 から

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この記事を書いた人

代表紹介 今野良 
医師 (自治医科大学卒業)
医学博士 (東北大学)
Prof. Ryo Konno, MD, PhD
臨床医・研究者としてのキャリアと実績

所属・学会・研究員
自治医科大学総合医学第2講座(産婦人科)教授
日本産婦人科学会(専門医)、日本婦人科腫瘍学会(専門医)、日本産婦人科内視鏡学会(理事、技術認定医)、日本臨床細胞学会(専門医)、日本エンドメトリオーシス学会(理事)、日本婦人科がん検診学会(2012年学術集会長)、日本美容内科学会、日本癌学会、日本癌治療学会、日本産婦人科医会、日本医学旅行学会
Asia-Oceania Research Organization in Genital Infection and Neoplasia (AOGIN アジアオセアニア生殖器感染および腫瘍研究機構、日本代表理事、2017年東京大会会長)
Aesthetic &Anti-Aging Medicine World Congress(世界美容・アンチエイジング医学会)
Wold Endometriosis Society (世界子宮内膜症学会)
NPO子宮頸がんを考える市民の会(理事長)
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)研究班員
独立行政法人医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター(UNIBIOHN)客員研究員

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